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Newsmakers
Collection
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- Peter
Miller
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- ピーター・ミラー(出版エージェント)
- 〜スター誕生には2週間もかかりません〜
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by 竹本
隆
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- 月刊「ポポロ」 1992年6月号 初出
- newsmakers.htm
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- (プロフィール)
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- 1948年8月15日、ニュージャージー州アトランティックシティ生まれ。出版、フィルムエージェント。自著に『Get
Published! Get
Produced!』がある。(2004年7月29日、更新時の補注: 取材当時、ピーター・ミラーは、Peter
Miller
Agency(書籍)とライオンエンターテインメント(映画/TV番組)という2つの会社を経営していたが、その後2社は統合された模様で、現在は
PMA
Literary and Film Management,
Inc.
という社名に変わっている。左の写真は、同社の現在のホームページから、本記事掲載号が発見されるまでの間、暫定的にお借りします)
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「いい原稿さえあれば、どんなプロモーションでもしてみせる」
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- ニューヨークは世界最大の出版マーケットだ。ハーパー、ランダムハウス、バンタムダブルデイデル、ワーナーブックス、サイモン&シュスター、ペンギンNALダットンなど、巨大な出版資本がひしめいている。
- ベストセラー誕生の秘密を、さっそくピーター・ミラーに聞いてみよう。彼は、ニューヨークでピーターミラーエージェンシーという名前の出版エージェント会社を経営している。
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- 「私の会社には、アメリカを代表する100人を超える作家が登録されています。
- 彼らの原稿を有力な出版社にプレゼンテーションして、ファンタスティックな装丁本に化身させることこそ、私の使命です」
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- 彼は今、ニューヨークで最も注目されている出版エージェントのひとりだ。
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- 「私がこれまでにプロデュースした本で、最も成功したものの中には『エルビス・プレスリー・スクラップブック』『ターミネーター』『ターミネーター2』などが含まれています。これらはいずれも数十万冊売れました。刊行までこぎつけた本のタイトル数は、500点を超えました」
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- 彼が手がけたターミネーターシリーズの出版は、世界的に大ヒットした映画のノベライゼーションだ。
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- 「私が現在エージェントをしている作家の中には、140冊を超える本を書き、トータルで6,000万冊以上を売ったアメリカの国民的作家、マーティン・ケイディンも含まれています。彼の作品『600万ドルの男』や『バイオニックウーマン』はTV番組にもなりました。彼は、ランボーとダディー・ウォーバックス(アメリカの舞台『アニー』に登場するよき父親役でありアメリカンドリームの体現者)を組み合わせたような人物です」
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敏腕出版プロデューサーはアメリカンドリームのプロデューサーでもある
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- ピーター・ミラーは最近、華やかな二人のタレント(作家)を獲得した。ジーン・P・サッソンとナンシー・テイラー・ローゼンバーグだ。
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- 「ローゼンバーグは新人ですが、『情状酌量(仮訳)』と『オークスのプリンス(仮訳)』という2冊の本の出版契約を、最近、私がまとめました。ペンギンNALダットンからの79万ドル近いアドバンスは破格のものです。93年から94年にかけて、出版が予定されています。
- いずれもバイオレンスものですが、『情状酌量』は映画化の話もすでにあります」
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- 新人作家に1億円ものギャラをはずむ出版社もたいしたもの。しかし、複数の出版社を競り合わせてこの条件を引き出したピーター・ミラーの手腕は、やはりすごい。
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- 「彼女の原稿は、いきなり私のオフィスに郵送されてきました。特別な紹介はありませんでした」
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- しかし、ここからの対応がピーター流だ。
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- 「その原稿を手にした瞬間から、私が彼女のためにペンギンNALダットンから79万ドルのアドバンスを保証する契約を固めるまでに、2週間とかかっていません」
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- あっと言う間の、スターの誕生だ。この世界のハウツーを知りつくしているピーター・ミラーは、アメリカンドリームのプロモーターでもあったのだ。
- 週に70時間、密度濃く働くピーターは、掛け値なしのハードワーカー。彼のようなタイプの男が、今でもアメリカンドリームを支えている。
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- 「出版エージェントとして成功するための秘訣は、発掘の努力を続け、いい作品に出あえば、迅速に動き、とことん出版社と交渉することです」
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- ピーターが出版を手がけた本は、すでに日本で翻訳されているものもある。
- 『プレーボール! 2002年』は、日本の製作会社によって映画化されることが、このほど決まった。
- 彼は「優れた作家、優れた作品の探索は、釣りのポイントを、探りあてることに似ている」と言う。
- 夏、ロングアイランドのモントーク沖で釣りをする時、彼はひそかにワサビと醤油を携えて行くのだそうだ。
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- 「つれたマグロを、すぐその場でさばいて、刺身で食べるのは最高デス!」
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- 陸(おか)に戻ると、ピーターはアメリカ中をめぐって、ライターズコンファレンスで講演。そこでも、また多くの新進作家が「釣れる」のだと、冗談を言う。
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- 「私はこれまで、日本のライターをプロモートしたことがありません。しかしバイリンガルで、テーマとスタイルがアメリカ市場でアピールするものであれば、十分可能性があります」
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- 三島由紀夫や川端康成、安部公房は、サイデンステッカーやドナルド・キーンといった優れた翻訳家に恵まれて、海外でもかなり読まれている。かつて岡倉天心や鈴木大拙や新渡戸稲造が、英語のオリジナル本で海外出版を果たしたことに思いを馳せながら、オリジナリティにあふれたメッセージを、ニューヨークから世界に発信できる、日本のライターの登場に期待したい。
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- 「私はロスで、ライオンエンターテインメントという、映像系の事業を目的とした会社も経営しています。私の誕生日は8月15日で、星座は獅子。つまりライオンで、自分のことをライオンの化身だと思っています。ビジネスで成功し、人生のゴールの半分を達成しました。しかし、ライオンをテーマにした本を書くという夢が残されています!」
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アメリカ全土を飛び回るライオンは、日米文化交流のキーマンになる
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- ライオンの化身は、家庭を大切にするよきパパでもあるが、東海岸と西海岸を行ったり来たりの日々が続く。
- ニューヨークが出版の都なら、ハリウッドは映画の都。ピーターは1年のうち60%はニューヨークにいるが、25%はロスに、その他は講演などで全国各地を飛び回る。東と西を行ったり来たりのこのスタイルを
<バイコースタル>
という。
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- 「ABCテレビの『Bed of
Lies』やディズニーチャンネルの『グッドバイ
7月4日』は、私がプロデュースしたものです。現在、20本近い映像関連のプロジェクトを進めています」
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- 私生活でのピーター・ミラーは、どんな顔をしているのだろう?
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- 「自分でキッチンにも立ちます。最も得意なのは、『クラムズッパ・アラピエトロ』(イタリア語でピーター風クラムスープの意)というオリジナルメニュー。外食する時は、ニューヨークなら『レマドリ』『トレメルリ』『ダウンベルト』などのイタリアンレストランと、ギリシャレストランの『ペリアーリ』。ロスでは『レドム』『スパゴ』『シトラス』『サンピエトロ』(ピザハウス)など。日本レストランでは、ハリウッドにある、昔、早川雪洲が住んでいた『ヤマシロ』は、とてもいい雰囲気で好きです」
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- パワフルでなかなかの食通。ピーターが考えている、ライオンをテーマにした本のタイトルは『ザ・ライオンブック/その王侯的で威風堂々たるイメージ』になるという。
- ピーター・ミラーが、今後、日本とアメリカの文化交流のキーマンのひとりになることは間違いない。
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