気の海きれい・下天楽 050408記
### 花祭りの日に詠める貴富の歌・五句 ###

 小宅仁様:
 
 
 高温の続いた4月6日から4月8日の3日間。6日には4-5分咲きだったソメイヨシノも7日には一気に8-9分と上り詰め、今日8日・花祭りの日にはぴたりと満開に。花の心のお師匠さんにおかれましては、いかがお過ごしでしたでしょうか? 
 
♪d(⌒o⌒)b  竹本隆

(景色4/7>記録4/8)
 
     花遍路 ぬるむ水脈には 夢緋鯉
     ハナヘンロ ヌルムミオニハ ユメヒゴイ
 
   /日本の錦鯉は350年の長命を得るものもあるという。colorful carp は、英語圏でも "koi" と呼ばれている。tsunami や sanshin のように、そのまま英語化した日本語の単語は意外に多いが、"koi" は、音(おん)そのものが、なにやら王朝風の
美の響きを帯びている。平林寺をぐるり回ると、そこかしこに春の階調(ハーモニー)がある。バロックのホルンのような音が大地から滲みだしている。その吐息(といき)には、紫木蓮(シモクレン)、菜の花、紫花菜(ムラサキハナナ)、ボケ、モモ
、サクラの姿を借りて、いろんな色調が乗っている。野火止の疎水がぼくの目と耳に馴染んできた時、鯉の姿を見たくなって水の中をのぞき込むと、はたして! ちょうど目の前の浅瀬の中に、50-60cmの鯉が8尾群れていた。緋鯉もワンペア。T.S.エリオットのように『四つの四重奏曲』を詠うなら最大16尾必要だけど、川上に向かって尻尾を揺すりながら水流に身を任せている緋鯉の姿は、まるで鏡の中の夢の反射のような輝きだった。なるほど、あの余裕なら、あの種族は350年も生きるに違いない。

(景色4/7>記録4/8)
 
     花の里 水の夢あび 鴨コサギ
     ハナノサト ミズノユメアビ カモ・コサギ
 
   /同じ野火止疎水。緋鯉たちに出会ったポイントから、少し川下の位置です。春うららの水辺では、盛んに藻や苔のようなものを嘴でせせって食べています。小魚なども、湧いているのかもしれません。浅瀬を単独行する白いコサギは、幼鳥ですが
、ノーブルな気品をたたえていました。このあたりの水系では、よく出会う鳥です。野辺と庭の境がないような家の樹陰を、桃太郎の物語で有名なキジが駆けっていることも・・  見上げると、亭々たるケヤキの大木がアーチを重ねるようにして空に浮
かんでいます。

(景色4/8>記録4/8)
 
     命日の あけて桜桃 斯界天
     メイニチノ アケテオウトウ シカイ・テン
 
   /4月7日は、親族の父君の命日。あけて4月8日は花祭りとあって、さすがにこの日は、毎年、山野あげて花盛りとなる。桃色の濃い枝垂れ桜と、すっくと縦に溌剌として伸びるハナ桃が、庭の中で手をとりあうように並び、満開の日を迎えていた。背景は、抜けるようなライトブルーの雲ひとつない空。微風が枝をかすかになぶり、時がまたしても止まったその瞬間に、心の中で詠んだ一句。その光景は、斯界に天界そのものが顕現(エピファニー)しているとしか思えなかった。

(景色4/8>記録4/8)
 
     玄界に 光るしゃくなげ 魂めざむ
     ゲンカイニ ヒカルシャクナゲ タマメザム
 
   /4〜5年前から、ゲンカイシャクナゲの、高いエネルギーバイブレーションを放射する、あの独特の透明感で輝く桃紫の花色に魅せられている。ピンクでもない、桜色でも、赤紫でもない。まさしくゲンカイシャクナゲ色としか呼びようのないあの色のハレーションは、まねができそうでいて、決してほかの花卉(かき)類にまねのできる者はいない。樹高が2〜3メートルにもなるものがあり、野に立つゲンカイシャクナゲの色価が視野の端に入ってきた瞬間に、春のパルスがあなたの脳波を揺らめき立たせるだろう。ゲンカイシャクナゲはゲンカイツツジともいう。遠目には、ハナモモのカラーを連想させるが、近づくと、カールさせた長いマツゲのような蕊(しべ)は、明らかにツツジ系である。「ゲンカイ」は玄界灘のゲンカイだろうと思って調べると、
http://marugoto.cool.ne.jp/tsushima/syokubutsu-zukan/omake/genkaitutuji.htm
〜に、「対馬以外では、岡山県の一部、北部九州の比較的高山の特殊な地域でしか見ることができません」と書いてある。たしかに、そのルーツは、玄界灘〜対馬〜朝鮮半島方面にあるようである。が、その透明な輝きに魅了された粋人が、この花を、内
地に広範に持ち込まない理由はない。ウェッブで調べれば、関東圏で撮影されたゲンカイシャクナゲの写真を発見することも難しくはない。
http://homepage3.nifty.com/wako3/kaboku/genkaitutuzi/genkaitutuzi.htm
http://members.stvnet.home.ne.jp/kubookada-k/genkaitutuji.html
http://g-shinkokosya.jp/flower/hanazyouhou/gennkaitutuzi.htm
http://www010.upp.so-net.ne.jp/pha/flo0403genkaitsutsuzi.htm

(景色4/8>記録4/8)
 
     大海に かほり一滴 華厳咲く
     タイカイニ カホリイッテキ ケゴンサク
 
   /これは、天地創造の歌です。大海も、天のアロマの一滴から生まれたのでしょう、きっと。そのしぶきが天地のはざまに飛び散り、万華鏡のような花々が生々流転しています。ところで先覚諸賢、地球の創生年をご存知ですか? われわれは、学
校で、それは数十億年も前であると、あたりまえのことのように教わってきましたが、はたして? 実は、それはたかだか8,000年ほど前のことではなかったのか、という新説を最近知り、両眼から大きな大きなウロコが落ちました! 論理的な破綻がない立論なので、なるほどと感嘆しました。諸賢におかれましても、同説の精査をしていただき、ご高見をいただきたいのですが、いかがでしょうか?
 
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